ボンクラの哲学

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『ブレイカーズ・オブ・シャドウ』発売後の大会結果に見る新たな【EMEm】構築

『ブレイカーズ・オブ・シャドウ』発売後最初の大会結果が出ました↓

第108回ALANN CUP - 大会結果 - 遊戯王☆カード検索

 

注目すべきは1位と2位の【EMEm】。さっそく新規カードを取り入れた構築になっておりました↓

第108回ALANN CUP 1位【EMEm】 - デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索

第108回ALANN CUP 2位【EMEm】 - デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索

1位のデッキは《竜呼相打つ》ギミックを採用した型、

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2位のデッキは《解放のアリアドネ》を採用した神カウンター型に《EMモンキーボード》も3積みしていました↓

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《EMモンキーボード》はP効果から《EMドクロバット・ジョーカー》をサーチすることで2枚のボードアドを得つつ任意のEMのサーチが可能になり、デッキの回転・安定性も高めてくれる。ただし、Pゾーンのもう片方がEMでないとP召喚の邪魔になってしまうというデメリットもあるのですが、このデッキでは《竜剣士ラスターP》に加え、《サイクロン》《揺れる眼差し》など自身のPゾーンも破壊可能な汎用性の高いカードを複数枚採用することで、うまくそのデメリットを回避しつつデッキのバランスをとっていました。

 

あとどちらのデッキもメイン・サイド合わせて《ツインツイスター》が複数採用されてましたね↓

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手札を1枚捨てるコストが必要になった変わりに二枚破壊が可能になった《サイクロン》といったような効果。【EMEm】なら《Emダメージ・ジャグラー》を手札コストにすれば実質1:2交換になる点、また《Emヒグルミ》など自身のPゾーンを破壊したい場面もあり“2枚破壊”が無駄にならない場面が多いところも好相性。《神の通告》の登場で以前よりも罠採用枠が増える環境になりそうなのも追い風。

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ちなみにこれらの新規カードを採用したことで逆に抜かれたカードが《ジゴバイト》《デーモン・イーター》などのレベル4特殊召喚モンスター↓

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《竜呼相打つ》《EMモンキーボード》などによりさらなるPゾーンの安定を得られたことで、“P召喚に頼らない特殊召喚モンスター”として採用されていたこの枠が不採用になっていました。ただ、これらを不採用にすることで明確な弱点も生まれます。それは相手先行ルーラーに対してキツくなってしまうということ

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相手先行で魔法を封じられた場合の対応策が減ってしまうのです。あと通常召喚+P召喚だけの展開だと、《神の通告》などによりP召喚を潰された場合の展開力が大きく落ちるのも弱点。通常召喚+特殊召喚+P召喚のバランスが取れていればどれかが阻害されてもランク4展開に繋げやすく、そういう意味でも特殊召喚系モンスターを不採用にするデメリットは存在する。

 

『ブレイカーズ・オブ・シャドウ』の新規カードは【EMEm】を強化できるカードがいくつか登場しましたが、複数のギミックが折り重なった【EMEm】というデッキの“ある部分”をより安定、強くするといった意味での強化であり、特定の部分を尖らせることで別のギミックを犠牲にしなければならないという弱点も生じてしまう。

このように考えると、《竜剣士ラスターP》ギミックを強化できる《竜呼相打つ》、カウンター罠全般を強化できる《解放のアリアドネ》、EMギミックの安定性を高める《EMモンキーボード》、あとは新たな汎用カードの《ツインツイスター》《神の通告》はいずれも優秀なカードですが、これらすべてを詰め込めば以前より強い【EMEm】が作れるというわけではないというのが難しい所であり面白いところでもある

 

『ブレイカーズ・オブ・シャドウ』発売後の環境も“【EMEm】環境”になるのは間違いないですが、以前と違うのは構築内容がより多様化した【EMEm】環境になるというところ。
新環境は同じ【EMEm】テーマ内でメタゲームが展開されるというカオスを楽しめそうです。