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【EM竜剣士】における《解放のアリアドネ》ギミックと採用方法考察

【EM竜剣士】でここしばらくじわじわと採用率が上がってきている《解放のアリアドネ》

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破壊された場合に発動するカウンター罠サーチ効果が非常に魅力的なこのPモンスターですが、【EM竜剣士】ならこの効果を能動的に発動させる手段が非常に多い。

 Pゾーンからは《竜剣士ラスターP》《竜剣士マスターP》のP効果、《揺れる眼差し》から破壊でき、

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《EMペンデュラム・マジシャン》ならモンスターゾーンからも破壊可能。

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上記のカードで《解放のアリアドネ》破壊しカウンター罠サーチ→P召喚から再び《解放のアリアドネ》を呼び出すことで簡単にアドを稼ぐことができる。またレベル4Pモンスターというのも【EM竜剣士】と親和性が高く、竜剣士展開やランク4へも自然に繋げられるのも大きなメリット。

《解放のアリアドネ》からのサーチ先となるカウンター罠はやはり“神の”カウンターが優秀。

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単体でも採用率の高いパワーカードであり、これをアリアドネを使うことでアドを取りながら能動的にサーチ可能になるとか、うんっ!サイッキョ!

 

そんな【EM竜剣士】とシナジーしかない《解放のアリアドネ》ですが、メインデッキからの採用率は現状そこまで高くない。その理由がこの二つ↓

①先行でギミックが機能するとめちゃくちゃ強いが、後攻だとイマイチ
②“神の”カウンターに対して強い【彼岸】との相性

①に関しては罠カードという性質上、先行で張れば相手後攻1ターン目の展開阻害に使えるものの、こちら後攻1ターン目でもっとも重要な“切り返し”にはその場で機能しないという点。特に今の環境では相手先行1ターン目で超展開されてしまった場合、こちらが後攻でどれだけ召喚無効系の罠カードを張ろうとももう手遅れになってしまう場合が多い。アリアドネギミックに“すでに展開されたものを崩す速攻性がない”のが後攻での使いずらさという評価につながってしまっている。
②に関しては“神の”カウンターがそこまで有効に機能しない【彼岸】に対して、デッキスロットを6~8枚取ってしまうアリアドネギミックを採用するのは重すぎるという観点から。

上記のデメリットが大会レベルの【EM竜剣士】構築で《解放のアリアドネ》メインデッキ採用の足枷になっているようなのです。しかし、最近そんなアリアドネ採用に新しいトレンドができつつあります。それがアリアドネギミックを丸ごとサイドデッキに採用するという構築パターン↓

エスポワールゲーム 第1章 〜Limit card〜 1位B【EM竜剣士】- デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索

こちらが確実に先行を取れるマッチ二戦目以降、かつ【彼岸】相手ではない場合にアリアドネギミックを丸ごとサイドチェンジすることで、アリアドネの強みの部分だけ押し付けることが可能になる。

この採用方法を取ることで本来《解放のアリアドネ》ギミックと食い合わせが悪かった《フレシアの蟲惑魔》ギミックも

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メイン⇔サイドと住み分けて採用することで相手デッキタイプやこちらの先行・後攻に合わせてギミックごとサイドチェンジすることで使い分けられるようになったのも大きなメリットなんじゃないでしょうか。