大会で結果を残した【霊獣】デッキ考察
2017年4月23日開催の大会で上位入賞したデッキ↓
【霊獣】は《聖霊獣騎 カンナホーク》を軸に除外からアドを稼いでいくデッキで、その性質から《マクロコスモス》を自然に採用できるのが強み。
《マクロコスモス》は今の環境では【恐竜真竜】【真竜メタルKozmo】にめちゃくちゃ刺さり、【真竜】に対しても真竜永続魔法・罠③効果の発動を潰しつつ、墓地に永続魔法・罠が貯まらなくなることから《真竜剣皇マスターP》②効果へのメタにもなる。
この性質から“環境メタ”としてかなり有効なデッキであるのがまず一つ。
もう一つこのデッキで注目したいのが《盆回し》からの動き、
《脳開発研究所》を自分フィールドに発動することで【霊獣】の苦手な展開力を補うことができ、相手フィールドにセットした《セフィラの神託》で相手のフィールド魔法の発動を封じることができる。
この“盆回しセフィラ蓋”ギミックは《ドラゴニックD》対策として今の環境ではちょくちょく見かけるコンボですが、【霊獣】の場合《英霊獣使い-セフィラムピリカ》の存在から《セフィラの神託》を素引きした場合でもしっかり活用できるのが強み。
またこのデッキではサイドデッキにもこれらのフィールド魔法が採用されており↓
《アンデットワールド》は【真竜】へのアドバンス召喚メタとして、《王家の眠る谷-ネクロバレー》は【真竜メタルKozmo】【真竜召喚獣】メタとして使える。
盆回しセフィラ蓋ギミックと合わせてこれらのフィールド魔法を発動することでより真竜系デッキに対して強力なメタを貼れるのがこのデッキの大きな強みでしょう。
あとは最近登場した新規の《精霊獣使い ウィンダ》の存在。
“霊獣使い”“精霊獣”どちらの名も持つことから聖霊獣騎の融合素材として使いやすく、リクルート効果も優秀。《マクロコスモス》を貼っている状態なら聖霊獣騎の分離効果から何度でも特殊召喚可能でリクルート効果を使い回すこともできる。
リクルート先の候補は《精霊獣 カンナホーク》をはじめとした除外ゾーンを肥やせる精霊獣、既に除外ゾーンが肥えている場合は《聖霊獣騎 カンナホーク》、あとは3200アタッカーの《聖霊獣騎 ガイアペライオ》などが優秀。
《精霊獣使い ウィンダ》が登場したことで【霊獣】の動きの“質”が大きく向上したのは間違いないでしょう。
【霊獣】は聖霊獣騎の融合・分離を何度も繰り返してアドを取っていくコンセプトであるため、新ルールのEXモンスターゾーンでの制約をあまり気にせず回していけるのも大きな強みですな。