驚異のワンキル成功率!大学サークル対抗戦で優勝した【マジエク帝】がヤバい!
2016年2月27日に開催された『大学サークル対抗 遊☆戯☆王OCG デュエルトーナメント』
その大会で優勝したサークルチームが使用していたデッキの一つがマジでエグいものでした↓
このデッキのコンセプトは《ライフチェンジャー》⇒《マジカル・エクスプロージョン》コンボでのワンキル
これを可能にするには、
①コンボパーツの二枚を手札に握ること
②《ライフチェンジャー》の発動条件を満たすこと
③《マジカル・エクスプロージョン》でのワンキルバーンを可能にするため墓地に15枚以上の魔法カードを貯めること
の3つが必須条件になるわけですが、このデッキはこの条件すべてを初動1ターン目に満たすことだけに特化したとんでもないソリティアデッキなのです。
そのためデッキ構築はとにかく魔法カードのドローソースをひたすら採用し、《成金ゴブリン》《チキンレース》そしてチキンレースの効果をコピー可能な《擬似空間》
を連打して手札を減らさずデッキをドローで掘り進めながら《ライフチェンジャー》《マジカル・エクスプロージョン》を手札に握りつつそれらの発動条件を満たしていく。
基本的にこのデッキは1ターンでデッキすべてをドローするコンセプトで構築されており、実際にそれをかなりの高確率で実現できてしまうところが恐ろしい。
その中でも特に優秀なドローソースになっているのが【帝】ギミック。《汎神の帝王》は①効果から2:2の手札交換ができ、さらに②効果から帝王カードを1枚手札にプラスできる。
その《汎神の帝王》をサーチ可能な《帝王の深怨》。このカードの発動条件として《冥帝エレボス》が採用されているのですが、エレボスの役割はそれだけではない。
レベル8であるため《トレード・イン》《闇の誘惑》のコストに使え、さらに自身が墓地に送られた後も②効果から手札でダブついた帝王カードをコストにエレボスをサルベージすることで、再び《トレード・イン》《闇の誘惑》のコストに使用することができる。
このギミックにより、手札に帝王カード、墓地に《冥帝エレボス》がある状態からは、
・《汎神の帝王》をドローした場合は手札の帝王をコストにそのまま発動
・《トレード・イン》《闇の誘惑》を引いた場合はエレボス②効果から自身をサルベージしコスト確保
といった両対応が可能になり、より安定したずっと俺のドローを狙える仕組みになっている。
さらにこのマジエクワンキルコンボは、フィールドのモンスター効果に一切頼らないため、《エフェクト・ヴェーラー》で妨害されることもないというのも大きな強み。そのため先行からも安心のソリティアが可能。また同じ理由で後攻からでも魔法メタさえ張られていなければ安心のソリティアモードで遊ぶことができる。
さて、そんな【マジエク帝】の気になる初動のワンキル率ですが、たぶん5割超えてます。上記の通りかなり妨害され難いタイプのワンキルデッキなので、実践でもこのワンキル率はほとんど変わらないんじゃないでしょうか。
ただ、今回の大会はサイドデッキ無しだったからこそ、この【マジエク帝】が結果を残せたというのは留意しておかなければなりません。【マジエク帝】のワンキルコンボが妨害され難いのはあくまで“メインデッキ主流のカード”に対してだけであり、サイドデッキから《ドロール&ロックバード》を採用されればこちらが先行の場合でもワンキル率は大きく下がるし、
こちらのネタがバレてしまったマッチ二戦目以降は相手先行の展開もそれにメタったものに変わってくるためこちらが後攻でのワンキル成功率も大きく下がってくる。
そういう意味でこの【マジエク帝】は一発勝負には強いものの、マッチ戦では一気に勝率が落ちるデッキというのは間違いないでしょう。
あとこの手の安定しすぎてしまったワンキル系デッキは、KONAMIパトロールのセンサーに引っかかりやすいので、次の新制限で《マジカル・エクスプロージョン》が禁止になる可能性は高いです。