大会で結果を残した【方界】デッキ考察
2016年5月14日に開催された大会で上位入賞したデッキ↓
第38回トレカマニア遊戯王CS 4位【方界】- デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索
えっ?【方界】!?
【方界】は『Yu-Gi-Oh! THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK』で登場した新規テーマなのですが、登場当初の評価は“強い要素がまったく見えない”といったもので、ほとんど注目されていませんでした↓
上記の記事の通り個人的にもかなり評価の低いテーマだったのですが、64人規模のガチ大会で4位入賞のデッキに
弱いは“ない”
ということで、このデッキの構築を参考に改めて【方界】デッキを見直してみました。
【方界】デッキ考察
デッキレシピを見ただけでは強さがわかりづらいデッキであるため、上記の構築内容をコピーしてテストプレイすること数回。。
・・なるほどそういうことか!
まずこのデッキの勝ち筋は《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》一択です。
このカードの②効果と③効果を組み合わせた火力がとにかく高い。3000打点の連続攻撃にエンドフェイズの3000バーン。この火力を活かして1キル、もしくは2キルするのが【方界】デッキ唯一にして最強の勝ち筋。
《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》のサーチ・展開方法
《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》を特殊召喚するには手札に方界カード三種類+クリムゾン・ノヴァという状況を作らなければならない。これを安定させてくれるギミックが《流星方界器デューザ》《方界業》
《流星方界器デューザ》効果で《方界業》を墓地に送り③効果を使用することで簡単に《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》のサーチができる。
《召喚僧サモンプリースト》から《流星方界器デューザ》をリクルートすれば、ランク4+方界サーチでワンキル性能を高められる。
《方界業》の他の墓地送り手段としては、手札からは《手札抹殺》や《ツインツイスター》、
デッキからは《名推理》《モンスターゲート》が採用されている。
方界モンスターは《方界胤ヴィジャム》《流星方界器デューザ》以外は特殊召喚モンスターであるため、推理ゲートから大量の墓地肥やしを期待でき、《方界業》以外にも《方界波動》《方界合神》などは墓地から発動できる効果を持つため、墓地リソースがアドにつながりやすい。
このデッキでは《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》のさらなるサーチ手段として《融合準備》も採用されている。
エクストラデッキの《暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ》を見せることでこのカードからクリムゾン・ノヴァのサーチが可能。
《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》展開を安定させる方法はとにかく方界カードを詰め込む、これしかない。方界帝とか《方界合神》は単体ではほとんど使いどころがないのですが、クリムゾン・ノヴァ展開の安定のためにはこれらのカードも採用しなければならないというジレンマ。ここら辺のバランスが【方界】構築の難しいところ。
《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》の超火力コンボ
《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》特殊召喚後、手札の《方界業》または《方界波動》を発動することで簡単にワンキル級の火力を出すことができる。《方界業》①効果を使えばクリムゾン・ノヴァの攻撃力を最大5400までパンプアップでき、《方界波動》なら相手モンスターを弱体化させつつ攻撃力6000になれる。《方界業》と《方界波動》を発動できれば最大で攻撃力10800まで攻撃力が上昇する。これにクリムゾン・ノヴァ本来の連続攻撃とエンドフェイズの3000バーンが加われば、、ワンキル確定じゃあ!
《方界業》《方界波動》を絡めたワンキルコンボに頼らなくとも《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》はその火力性能から2ターンあればほぼ確実にゲームを終わらせることができる。②の耐性効果により簡単には除去されないため、このカード単体での2ターンキル性能もなかなか高い。
今回の【方界】デッキの動きをまとめると
①:《方界業》を墓地に送り《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》を特殊召喚できる手札状況を揃える
②:《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》特殊召喚し2ターン以内にゲームを決める
こうまとめると非常にシンプルかつ、相当な地雷デッキだなこれ。