遊戯王らぼ

遊戯王OCG・デュエルリンクスのコンボや環境デッキを紹介するブログ

大会で結果を残した【シンクロワンキル】デッキ考察

現在のシンクロ展開の暗部ともいえるこのコンボ↓

このギミックに特化したワンキルデッキが大会で準優勝した模様↓

第137回ALANN CUP 2位C【シンクロワンキル】- デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索 

 

《アクセル・シンクロン》+手札or墓地に《レベル・スティーラー》という状況を作るだけで先行ワンキルが可能になるこのデッキにおいて、

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どこまでそれを安定させられるかがすべてと言っていい。その中でも今回のデッキで採用されていた手札二枚から先行ワンキルルートに繋げられるギミックをこの記事では紹介していきます。

 

パターン1:《BF-朧影のゴウフウ》+《終末の騎士》or《ダーク・グレファー》

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→《BF-朧影のゴウフウ》特殊召喚→《終末の騎士》or《ダーク・グレファー》通常召喚し効果で《レベル・スティーラー》をデッキから墓地に送る→《BF-朧影のゴウフウ》のレベルを1下げ《レベル・スティーラー》自己蘇生し二体で《アクセル・シンクロン》S召喚

これでフィールドに《アクセル・シンクロン》、墓地に《レベル・スティーラー》が揃いワンキルソリティア始動

 

パターン2:《地獄門の契約書》《ワンチャン!?》

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《地獄門の契約書》発動し《DD魔導賢者コペルニクス》サーチし通常召喚

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→《DD魔導賢者コペルニクス》効果で《DDラミア》をデッキから墓地に送る

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→《地獄門の契約書》を墓地に送り《DDラミア》自己蘇生→《ワンチャン!?》発動し《レベル・スティーラー》サーチ→《DD魔導賢者コペルニクス》と《DDラミア》で《アクセル・シンクロン》S召喚

これでフィールドに《アクセル・シンクロン》、手札に《レベル・スティーラー》が揃いワンキルソリティア始動

 

パターン3:《ユニゾンビ》《レベル・スティーラー》

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《ユニゾンビ》通常召喚し①効果で手札の《レベル・スティーラー》を捨てレベルを1上げる→《ユニゾンビ》②効果でデッキからアンデット族モンスターを墓地に送りレベルを1上げる→レベル5になった《ユニゾンビ》のレベルを1下げ《レベル・スティーラー》自己蘇生し二体で《アクセル・シンクロン》S召喚

これでフィールドに《アクセル・シンクロン》、墓地に《レベル・スティーラー》が揃いワンキルソリティア始動

 

これらのギミックとドローソースを駆使することで先行ワンキルの成功率を9割近くまで高めているのがこのデッキの特徴。・・・なんだけど

 

今の環境はワンキル特化型デッキでは勝てない?

成功率9割の先行ワンキルデッキと聞くと、「遊戯王オワタ」「環境クラッシャーきた」なんて思うはず。なんだけど実際にこの【シンクロワンキル】デッキが大会で結果を残せたのは今のところ一度だけなんですよね。

その理由はワンキル特化デッキは“一度でも妨害されるともう勝ち筋が無くなる”というところ。特にこちらが後攻になってしまった場合は相手先行でほぼ確実に妨害札を展開・セットされるため、こちらの手札が揃っていてもワンキルコンボが決められずそのまま負けてしまう。つまり先行では超高確率で勝てるこのデッキも後攻では超高確率で負けてしまうというわけ。

さらに頼みの先行も今の環境では手札誘発の採用率が高いため安心できない。このワンキルコンボは手順が膨大であるが故にあらゆるメタが刺さってしまい、《エフェクト・ヴェーラー》《幽鬼うさぎ》《D.D.クロウ》のどれかを撃たれると先行ワンキルすら不発に終わる。

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こちらのデッキが分からない一戦目なら“分からん殺し”でそのまま勝ててしまう可能性も高いものの、大会のようなマッチ戦になると二戦目以降はサイドデッキから上記の手札誘発を多数採用することで完全にメタられてしまうため一気に勝率が落ちる。

これらの理由で今の環境ではどれだけ安定していたとしてもワンキル特化デッキが勝つのは難しいといえるんじゃないでしょうか。

 

だからといってこのお手軽すぎるワンキルコンボが放置されていいわけはなく、次の新制限では間違いなくこれのコンボパーツ(たぶんレベルスティラー)が禁止カードになるでしょう。