【十二獣】対策として《激流葬》が有効な理由
ここ最近【十二獣】対策として使えることから《激流葬》が再評価されている模様。
とその理由を書く前に、まずこれまでメインデッキ罠枠で安定とされてきた神のカウンター↓
が【十二獣】に対してはそこまで有効ではないんじゃないかという考察から。
【十二獣】の最も強力な動きは《十二獣モルモラット》一枚から始動できる“モルモラット展開”。
このネズミが展開されるのは手札からの通常召喚か《十二獣の会局》からの召喚権を使わないリクルートの2パターン。
どちらからの展開も神のカウンターなら潰せるのですが、これはあくまでその場の1:1交換をしただけで(しかもこちらはライフコストを払ってる)、モルモラットギミックそのものを潰したことにはならないんですよね。
どういうことかと言うと、《十二獣の会局》を無効破壊しても第二の会局、または手札からの《十二獣モルモラット》通常召喚からモルモラット展開へ繋げられる。またモルモラットの通常召喚を無効破壊しても、次のターン他の十二獣通常召喚から《十二獣タイグリス》X召喚し②効果で墓地のモルモラットをX素材にすることでモルモラット展開を許してしまう。
このように十二獣に対して神のカウンターはその場限りの1:1交換はできるものの、相手の強みを根本的には潰せていないという状況になってしまうのです。
ではここで本題。《激流葬》だとどうなるか。
相手のモルモラット展開からフィールドに十二獣エクシーズ一体とモルモラット二体が揃ったタイミングで《激流葬》を撃つことでフィールドをリセットしつつモルモラット三体をすべて墓地に送ることができる。←ここが非常に重要なポイントで、神のカウンターでは後続のネズミ展開を許す恐れがあったのが、《激流葬》ならネズミをまとめて駆除できる!つまり【十二獣】一番の強みを確実に根本から潰すことができるというわけなのですな。
また《十二獣の会局》始動の場合はあえて上記のタイミングでは発動せず、その後の相手が召喚権を使ったタイミングで《激流葬》を発動することでより確実に相手の展開すべてを破壊することができる。この会局+αの展開を全部潰せるのが《激流葬》もう一つのメリット。
こうした理由で《激流葬》が今の環境では再評価され出し、サイドデッキからの採用率が急上昇してきている模様。またこのカードは汎用罠としても使いやすいため、メインデッキから神のカウンターの代わりに《激流葬》を採用という構築も“アリ”なんじゃないでしょうか。