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【未界域】の世界観・元ネタまとめ

【未界域】は「未確認生物」や、世界各地でみられる「都市伝説」で発祥した生物をモチーフとしたテーマ。

(1)の共通効果は手札を見せる部分を「目撃」、ハンデスを「捜索」、同名カードであるかの判定を「発見の成否」に見立てていると思われる。
日本の公式サイトでも『手札内で姿を見せつつ潜んだ「未界域」モンスター ── 相手は探し当てて手札から捨てさせても強烈な効果を発動され、失敗すると飛び出してくる上に1枚ドローされてしまう!!  選んだ手札が違う「未界域」だと……「!」「!」』と解説している。

日本語カード名の「未界域」は、「未知」・「未開の地」と「界域」を合わせた造語だと考えられる。
「未知」は未だに確認されていない、「未開の地」が「人の手が及んでいない地域」なのに対し、「未界域」は「世界として認識されていない=土地そのものが知られていない」と読み取れる。
転じて、未界域モンスターが「未だに発見されていない土地の未確認生物」となるのであろう。
日本の公式サイトでは「ユーマリア大陸の危険生物」としている。

 

 

 

 未界域モンスターの元ネタ

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 モチーフは、アメリカ・ワイオミング州あたりに生息すると言われる未確認生物の一種「ジャッカロープ(Jackalope)」だろう。
「ノウサギ(ジャックラビット)」+「レイヨウ(アンテロープ)」の角が生えたような容姿で、この名称も先述2語の合成語である。
カウボーイのキャンプファイアーの場にあらわれ、人間の声真似が得意で、人間が呑む酒のウイスキーが好物とされ、その乳は万病に効くとされる。
月夜に酩酊した人間だけが見えるという伝承ゆえに、長らくは「酔漢の目の錯覚だ!」と軽んじられていた。
また、2005年の米国の獣医らの研究でこの正体が解明されており、「ウサギが乳頭腫ウイルスにかかり、それによって角型のイボが頭から生えた奇形種」と現在では結論づけられている。
角の付いたウサギはアルミラージも存在するが、あちらは一角である。

 

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モチーフは、チリ・メキシコ・アルゼンチン・アメリカなどに出没したという未確認生物の一種「チュパカブラ/Chupacabra」だろう。
「ヤギの血を吸う」という特徴からつけられたスペイン語の名前であり、英語では直訳され「ゴートサッカー/Goatsucker」と呼ばれることもある。
体長は1~2mで全身が毛で覆われ、鋭利なトゲが頭から背中にかけて生えておりカンガルーのように飛んでくるという。
宇宙人説・宇宙人のペット説があることから「キャトルミューティレーション」と関連付けられることもある。
1995年初頭に発見目撃されて以降、1000件以上の目撃証言があり、非常に凶暴性が高く家畜だけでなく人間を襲うというケースもある。
しかしその正体は、「皮膚病により毛が剥げ落ちたコヨーテ」という説が一般的である。

 

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モチーフは、日本で昭和時代に発祥した都市伝説で有名な「ツチノコ」。

「ツチノコ」とは、日本を代表するUMA(未確認動物)の一種である。
胴体が太く膨らんだ蛇のような外見で、かつては懸賞金が掛けられるほどのツチノコブームも生じた。
現在も地域興しを目的に、ツチノコ発見に懸賞金を掛けている自治体が複数ある。
しかし、明確な捕獲例は存在せず、アオジタトカゲや獲物を飲み込んだ蛇の見間違いではないかと存在を疑問視する者も多い。

 

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 モチーフはアメリカの未確認生物「モスマン/Mothman」であろう。
20世紀になりその存在が囁かれるようになった人間型の未確認生物であり、腕の代わりにワイバーンのように大きな両翼を持つことから「モス(=蛾)」+「マン(=人間)」と名付けられた。
最初の目撃は1966年11月12日、アメリカのウェストバージニア州・レンデニンの墓地で発見された。
若者が廃工場付近をドライブをしていたときに、赤い眼光の大きい黒い塊が車を追尾してきた という有名な目撃例がある。
その正体は未だに謎で「奇形動物説」「インディアンの呪い説」「エイリアンのペット説」「アメリカ政府の逃げ出した実験動物説」などの俗説が挙げられる。
うわさがうわさを呼び、アメリカ全土で社会現象となり、たびたびモスマン捕獲の番組特集やハリウッド映画化など全米を大きく動かした。

 

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モチーフはカナダ・ブリティッシュコロンビア州のオカナガン湖に生息するとされる未確認生物の一種「オゴポゴ/Ogopogo」だろう。
この湖の周辺の部落のインディアンらの間では「Naitaka(ナイタカ)」という名で巨大生物として語り継がれている。
「殺人者は大精霊の罰によって大蛇にされた」という、人間が蛇に変化されたという伝承がある。
1872年に報告された初の目撃例以降、2019年現在30以上の目撃例があり、以下の特徴が推測されている。
・体長6~30メートルでコブがある
・細長い蛇のような体をくねらせ移動する
・体色はグリーン色でチョコレート色の斑点がある
・頭部は牛・馬・ヤギに似ているとされる水生生物

 

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モチーフは北米で発見されたという未確認生物「サンダーバード」だろう。

「サンダーバード(Thunderbird)」とは、カナダ西海岸部やアメリカ先住民に伝わる神鳥。
雷の精霊で自由自在に雷を落とす事ができ、獲物も雷で仕留めるとされる。
北米で発見される巨大鳥のUMAはこれと同一視され同じ名前で呼ばれる。

 

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このカードのモチーフは「ネッシー(Nessie)」だろう。
イギリス・ネス湖にて生息するとされる未確認生物の一種で、古代生物「首長竜(くびながりゅう)」の生き残り、と一般的には言われている。
1930年代にネス湖で首長竜の水面から浮き出た影が映った写真が撮影されたことにより、その存在が噂されるようになり、世界中からネス湖に調査隊が派遣されるほどになった。
しかし、2000年代になり目撃し撮影をした男性が模型を用いて撮影した偽物と明かしたため、フェイク写真だったことが証明された。
学者識者など様々な観点で考察の結果、今現在では「ネッシーが存在する可能性は限りなく0に近く、入り江から紛れ込んだチョウザメもしくは巨大ウナギ」と結論づけられている。

 

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モチーフは、アメリカ・カナダにまたがるロッキー山脈付近に生息すると言われる未確認生物の一種「ビッグフット(Bigfoot)」だろう。
ここで言う「フット(foot)」は「足」と言うより「足跡」を意味するため、足だけが大きい訳ではなく全体的に巨大な類人猿のような姿で想像される。
「ホモ・サピエンス」ではない古代の人類の生き残りであるという説もある。
ネイティブ・アメリカンらの間では「Sasquatch(サスクワッチ/サスカッチ)」と呼ばれる「毛深い巨人」の伝承があり、サケを盗んでは鼻をつまむほどの異臭を残して去るという。
他にはアメリカにおいては「石炭炭鉱夫小屋襲撃事件」「ネバダ州牧場襲撃事件」「パターソン・ギムリン・フィルム」などが有名である。

 

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モチーフは、アメリカのミシガン州に伝わるとされる架空の未確認生物「ミシガン・ドッグマン/Michigan Dogman」だろう。
1987年に地元のラジオDJが、自身の番組でエイプリルフールの創作として架空生物「ミシガン・ドッグマン」の目撃証言を綴った歌を流したところ、そのラジオ終了後に「本当に見たことがある」と証言が相次いで発生したという奇異な経緯を持つ。
犬と人間の混血生物であるとされ、その姿は2mを超える黒い体毛の「狼男」に近く、末尾が7の年に出現するという。

 

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