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《餅カエル》系デッキは【海皇水精鱗ガエル】が最強だと思う理由

《餅カエル》を主力とした【ガエル】系デッキは現在大きく分けて三つのタイプが存在します。

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一つは《餅カエル》展開の安定性だけをひたすら高めた【ガエル】↓

 もう一つは主要なガエルモンスター以外はバージェストマを中心とした大量の罠カードで固めた【ガエルバージェストマ】↓

そして最後が【海皇水精鱗】にガエルギミックを出張させた【海皇水精鱗ガエル】↓

いずれのタイプも今の環境では何度か結果を残しているのですが、個人的にはこの中で【海皇水精鱗ガエル】が最強だと思っております。その理由を書く前にまずはそれぞれのガエルデッキの特徴を考察していきやす。

 

三種の【ガエル】系デッキそれぞれの強みと弱み

【ガエル】

強み:《餅カエル》展開の安定性が最も高い。特に先行での強さはピカイチ。

弱み:完全に《餅カエル》依存のデッキであるため、《浮幽さくら》などで《餅カエル》をメタられると詰む。またその性質から切り返しに弱く、相手に先に高ステータスモンスターを展開されると一気に劣勢になる。

 

【ガエルバージェストマ】

強み:大量の罠カードからコントロール性能が高く、バージェストマXモンスターも展開できることから《餅カエル》をメタられても戦える。またバージェストマが墓地に肥えてくる中盤以降からが特に強い。

弱み:バージェスマの自己蘇生はその性質から遅く、初動での《餅カエル》展開の安定性は【ガエル】に比べて大きく劣る。罠での妨害が間に合わず序盤に相手に盤面を作られてしまうとそのまま押し切られがち。

 

【海皇水精鱗ガエル】

強み:基本は【海皇水精鱗】として戦えるため上記ガエルデッキの弱点であった切り返しにも強い。展開のバリエーションが多く対応力も高い。

弱み:《餅カエル》に依存しない戦い方ができる分《餅カエル》展開の安定性も低め。

 

こうして見ると先行押し付け型の【ガエル】、コントロール型の【ガエルバージェストマ】、動きの幅の広い【海皇水精鱗ガエル】とどれも一長一短な感じがしますが、最近ではその中でも【海皇水精鱗ガエル】がデッキ開発によって大きく伸びてきているんですよね。

 

【海皇水精鱗ガエル】の“伸びしろ”ポイント

【海皇水精鱗】にはレベル2水族こそ存在しないものの、すべて水属性であるため《鬼ガエル》さえ引ければそのまま《餅カエル》展開に繋げることができる↓

 

また水精鱗ギミックだけからでも《餅カエル》を展開することが可能↓

手札の水属性モンスターを一枚捨て《水精鱗-ディニクアビス》特殊召喚から効果で《水精鱗-オーケアビス》サーチ

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→《水精鱗-オーケアビス》通常召喚から効果で《水精鱗-アビスグンデ》《水精鱗-アビスパイク》をリクルートし《水精鱗-ディニクアビス》を墓地に送る

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→《水精鱗-オーケアビス》と《水精鱗-アビスグンデ》で《発条空母ゼンマイティ》X召喚し効果で《ゼンマイシャーク》リクルート

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→《水精鱗-アビスパイク》と《ゼンマイシャーク》で《バハムート・シャーク》X召喚し効果で《餅カエル》特殊召喚 

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あと水精鱗は水族モンスターが多く、《餅カエル》②効果のコストに使えるところも相性良いですね。

 

《レッド・リゾネーター》を採用すれば海皇ギミックからも《餅カエル》を絡めた強力展開が可能に↓

 

あとは《海亀壊獣ガメシエル》との相性の良さ。

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万能除去カードとしてサイドデッキ環境で高い採用率を誇っているこのカードですが、【海皇水精鱗ガエル】では属性・種族シナジーも高い。水属性であるため《鬼ガエル》や水精鱗の手札コストとして使え、水族であるため《餅カエル》②効果のコストとしても活用できる。このように除去対象がない場合でもコストとして使えることから腐る場面がなく、メインデッキから《海亀壊獣ガメシエル》を複数採用できるのは【海皇水精鱗ガエル】ならではの強み。

 

つまり現在の【海皇水精鱗ガエル】は高い《餅カエル》展開の安定性を持ちながらメタに強く対応力もあるデッキになっているというわけ。これは最強だわ。。

実際ここ最近の大会ではこの【海皇水精鱗ガエル】構築が結果を残すことが多くなってきてる模様↓

第14回トレカマーケットCS 1位【海皇水精鱗ガエル】- デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索

 

【海皇水精鱗ガエル】はやれることが多い分、回してても楽しいデッキなのがいいですね。