《増殖するG》を撃ったら負け確！？大会優勝した【十二獣帝】が面白い
2016年10月30日開催の大会で優勝したデッキ↓
はっちCS with トイコンプ杯 1位【十二獣帝】- デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索
このデッキ、めちゃくちゃ面白いギミックが搭載されてまして、キーカードとなるのが二枚採用されている《暗黒のマンティコア》。
このデッキではこちらの《ＳＲベイゴマックス》または《十二獣の会局》発動後に相手が《増殖するG》を撃った瞬間、相手の負け確になります。
えっ？どういうこと！？
以下その展開↓
《ＳＲベイゴマックス》からの《Ｍ.Ｘ－セイバー インヴォーカー》または《十二獣の会局》で《十二獣モルモラット》をリクルート
→“モルモラット展開”からモルモラット二体と《十二獣ブルホーン》を揃える
→《十二獣ブルホーン》②効果から《暗黒のマンティコア》サーチ→モルモラット二体から二枚目の《十二獣ブルホーン》Ｘ召喚し②効果で二枚目の《暗黒のマンティコア》サーチ→ブルホーン一体をリリースしマンティコアをアドバンス召喚→もう一体のブルホーンに重ねて《十二獣ドランシア》Ｘ召喚し②効果でマンティコアを破壊
→エンドフェイズに墓地の《暗黒のマンティコア》（A）効果から手札のマンティコア（Ｂ）を墓地に送って自己蘇生→同じエンドフェイズ中に今度はマンティコア（Ｂ）の効果が発動しフィールドのマンティコア（Ａ）を墓地に送って自己蘇生→以下ループ
これにより二枚の《暗黒のマンティコア》からの特殊召喚ループが完成し、相手が《増殖するG》を発動していた場合、ライブラリーアウトになるまで強制ドローを行わせることができる。
今の環境では“モルモラット展開”にめちゃくちゃ刺さることから《増殖するG》はメインデッキから非常に高い採用率を誇っており、そのモルモラット展開の起点となる《ＳＲベイゴマックス》《十二獣の会局》発動に対しては相手は喜んで《増殖するG》を撃ってきます。このデッキではその定石となる動きが逆に自殺スイッチになるのです。
メタを逆手に取ったこの発想、、天才すぎやろ。。
もちろん《増殖するG》が撃たれなかった場合は従来のモルモラット展開から盤面有利を取ればよく、またこのデッキは《帝王の烈旋》や《帝王の開岩》などの【帝】シナジーから《暗黒のマンティコア》を上記コンボ以外でも活用できるようになっているのもポイント。
あとは十二獣を絡めた面白い動きとしてはこんなのもあります↓
手札に《ＳＲベイゴマックス》または《十二獣の会局》と《帝王の深怨》がある状態で
《十二獣の会局》または《ＳＲベイゴマックス》からの展開から《十二獣モルモラット》をリクルート→モルモラット展開からフィールドにモルモラット二体と《十二獣ドランシア》を揃える→モルモラット二体から《キングレムリン》ｘ召喚し効果で《バイトロン》サーチ
→手札の《バイトロン》を見せ《帝王の深怨》発動から《帝王の開岩》サーチ＆発動→《キングレムリン》をリリースし《バイトロン》アドバンス召喚→《帝王の開岩》効果で《天帝アイテール》サーチ
→相手ターンに墓地の《帝王の深怨》を除外し《天帝アイテール》②効果から《バイトロン》をリリースしてアドバンス召喚
このように手札に上級モンスターが無い状態からでも十二獣ギミックを絡めることで【帝】の動きを展開することも可能。
ちなみに今回のこのデッキ、これだけ目新しいギミックを組み込んでいながら、110人参加の大規模個人戦大会で優勝と、デッキとしてもむちゃくちゃ強かった模様。こうして見ると遊戯王にはまだまだ発掘されてない激強コンボとかデッキがありそうで夢が広がりますね。
それにしても最近の十二獣ギミックの開発されっぷりとそこからの伸びしろっぷりがほんとにヤバい。
これは次のリミットレギュレーションで最速規制まであるな。。
