新環境で最も結果を残している【海皇】デッキ考察
たった一枚の新規カードの登場でこれまでノーマークだったデッキが一気に環境トップに上り詰めるなんてことがあるんですね。
そのテーマこそ【海皇】であり『クロスオーバー・ソウルズ』で登場したたった一枚の新規カード↓
《海皇子 ネプトアビス》の登場で一気に大幅強化されたテーマです。
【海皇】での《海皇子 ネプトアビス》の動き
《海皇子 ネプトアビス》はまあなにより①の効果が強力。海皇のメインモンスターである《海皇の重装兵》《海皇の狙撃兵》《海皇の竜騎隊》と共にデッキに組み込むだけで、
ネプトアビス一枚から海皇カードサーチ+相手カード一枚破壊or海竜族サーチと即二枚のアド取りが可能。
単体で召喚しただけでも十二分に有用なカードなんだけど、この《海皇子 ネプトアビス》を組み込んだ【海皇】の真の恐ろしさは《深海のディーヴァ》からの展開にあります。
その凶悪コンボがこれ↓
《深海のディーヴァ》ns効果で《海皇子 ネプトアビス》リクルート→ネプトアビス①効果で《海皇の竜騎隊》墓地送りからの任意の海皇モンスターサーチ→墓地に送られた竜騎隊効果で《氷霊神ムーラングレイス》サーチ
→ディーヴァとネプトアビスで《たつのこ》S召喚
→《たつのこ》効果で手札にある先ほどサーチした海皇モンスター一体と任意のSモンスターをS召喚→この状態で墓地に五体の水属性モンスター(竜騎隊、ディーヴァ、ネプトアビス、たつのこ、海皇一体)が揃い《氷霊神ムーラングレイス》をss、効果で相手の手札二枚ハンデス
えー、つまりどういうことかというと、初動《深海のディーヴァ》一枚から実質カード消費無しでSモンスター1体と《氷霊神ムーラングレイス》を場に出せてしまうということ。
これこそが現在の環境で【海皇】が評価されている最も大きな理由であり、特に先行からこちらのディスアドバンテージなしで相手複数のハンデスっていうのはもうチートみたいなもん。
【海皇】の弱点
じゃあこれからの環境は【海皇】一強になるのかというと実は個人的にはそうとも思えず、このデッキにもしっかり弱点はあるのです。それは、
中盤以降息切れしやすい+単体で強力なモンスターを出しづらい
というところにあるます。
一つ目に関してからいうと、サーチの要ともいえる《海皇の竜騎隊》が現在準制限カードであり、このカードを二枚使い切ってしまうと自力でのアド獲得はほぼ不可能になり、一気に【海皇】側はキツくなる。
二つ目に関しては、このデッキはレベルがばらけている関係上エクシーズモンスターを出しずらいのはもちろん、Sモンスターも上級以上となると上記のコンボのような《深海のディーヴァ》から《たつのこ》を経由するくらいしか方法がなく、《海皇の竜騎隊》が切れた状態だとディスアドバンテージも激しいためSモンスター頼りで戦うことも難しい。
つまりこの【海皇】デッキは良くも悪くも初動の《深海のディーヴァ》からの展開便りであり、【海皇】側はそこで得た大幅なアド差で一気に勝負を決めたい、逆に相手はそのディーヴァからの展開さえ封じれば有利に立ち回っていけるということになる。
【海皇】のメタとなるカード
そこで最近一気に採用率を上げているのがこの二枚↓
どちらも手札誘発であるため相手先行からでも発動でき、《エフェクト・ヴェーラー》はディーヴァを効果を無効化でき、《増殖するG》は上記コンボが特殊召喚を多様するためこちらも大量ドローが期待でき、《氷霊神ムーラングレイス》でのハンデスの損害を抑えられる。
これらのカードの採用率が上がれば上がるほど、【海皇】デッキが環境で結果を残すのはキツくなっていくでしょう。
また上記二枚は最近同じく環境で頭角を現してきた【テラナイト】にも刺さるというのもポイント。
まとめ
【海皇】デッキが環境入りしてくることで上記のような新たなメタゲームの展開ができてきて、より複雑化してきましたね。最近は【クリフォート】の結果が芳しくなく、それに起因してメインデッキでの《サイクロン》の採用率が大幅に下がり、その枠に上記の【海皇】メタとなるカードが入ってきたりしています。ただその傾向がこれからも強まると今度は逆に【クリフォート】有利な環境になってきて・・・
4月の制限改定までにいったい環境勢力図はどのような形になっているのか。。
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