デッキメタより先行・後攻メタ!?大会上位デッキに見るサイドデッキ構築
2016年6月4日開催の大会で上位入賞したデッキ↓
第3回ナスカ杯 ベスト16【影霊衣】- デッキ詳細 - 遊戯王☆カード検索
メインデッキのほうはスタンダードな【影霊衣】構築だったのですが、このデッキで面白かったのはサイドデッキの構築法。
通常サイドデッキは環境上位のデッキに対して強いカードを採用する、いわゆる"デッキメタ”中心の構築が定石なのですが、このデッキはマッチ二戦目以降でこちらが先行を取る場合、後攻を取る場合それぞれに特化した"先行・後攻メタ”を中心とした構築になっているのが大きな特徴。
このデッキのサイドチェンジの一例はこんな感じ↓
マッチ二戦目以降こちらが先行を取る場合
IN:
儀式魔人リリーサー×2
神の警告×1
神の宣告×1
神の通告×3
OUT:
増殖するG×3
ハーピィの羽根帚×1
ブラック・ホール×1
波紋のバリア -ウェーブ・フォース-×2
先行1ターン目は相手からの妨害をほぼ受けないという利点を生かし、サイドチェンジで初動からの盤面制圧に特化した構築に変化させる。
《儀式魔人リリーサー》を3積みにすることで先行リリーサー儀式の確率を上げ、
神のカウンターをフル投入することでさらに制圧布陣を強固なものにできる。
メインデッキから抜くカードは手札誘発や《ハーピィの羽根帚》《ブラック・ホール》などの切り返しカード。
これらのカードは先行1ターン目では確実に腐るため先行特化構築ではサイドチェンジ候補になる。
マッチ二戦目以降こちらが後攻を取る場合
IN:
D.D.クロウ×3
OUT:
成金ゴブリン×3
後攻では手札誘発の絶対数を増やすことで相手先行の展開妨害に特化した構築に変化させる。これにより相手先行での優位性を崩すことが可能に。
こちらが先行・後攻を選べる場合はもちろん、相手に選択権がある場合でも相手のデッキタイプから先行・後攻どちらを選択してくるか先読みできれば、それに対応したカタチで上記のサイドチェンジを狙うこともできる。そう、カードを引く前からすでに決闘(デュエル)は始まっているのだ!
基本的にどのデッキでも先行は神のカウンターなどの制圧、パーミッションカードが機能しやすく、後攻では手札誘発や《ブラック・ホール》などの切り返しカードが特に有効になってくる。これらを踏まえて先行で有効なカード、後攻で有効なカードを考えながらサイドチェンジすることでより"深い”デュエルができるんじゃないでしょうか。